「作って、使って、捨てる」からの脱却

最近、僕たちのサイトが目指している「サーキュラーエコノミー（循環経済）」の実現について、改めて考える機会がたくさんあります。企業の皆さんと一緒にSDGsを実践したり、プラスチック削減に取り組んだりする中で、これからの社会がどうあるべきか、その大きな流れを感じています。

これまでの「作って、使って、捨てる」という一方通行の経済から、資源をぐるぐる循環させていく社会へのシフト。言葉にするのは簡単だけど、実現するには本当にたくさんの視点が必要なんだなって、日々学んでいるところです。

勝負は「設計段階」で始まっている

そんな中で、僕が最近「これは！」と特に心を動かされたのが、製品の「デザイン」の重要性なんです。リサイクルとかリユースって、どうしても僕たちが「使い終わった後」の話だと思いがちじゃないですか？でも、本当の勝負は、製品が生まれるもっと前の「設計段階」で始まってるんですよね。

例えば、ラベルが簡単にはがせるペットボトル。あれって、僕たちが分別しやすいためだけじゃなく、リサイクルの工程で不純物が混ざらないように、初めからデザインされているわけです。つまり、製品がその「一生」を終えた後、どうやって資源として生まれ変わるかは、企画・設計の段階でほとんど決まっている。

消費者にできるアクション

じゃあ、僕たち消費者にできることって何だろう？って考えたんです。もちろん、しっかり分別してリサイクルに出すことは大前提。でも、もう一歩踏み込んで、「デザイン」の視点で商品を選んでみるっていうのは、すごく面白くて、しかもパワフルなアクションじゃないかなって思うんです。

例えば、買い物をするときに、素材はシンプルか？修理やパーツ交換はできそうか？そもそも長く使えそうか？企業の姿勢を見る、といったことを意識してみる。僕たちがリサイクルしやすいデザインの製品を選ぶことが、静かだけど確実な応援になるはずです。

両輪がしっかり噛み合うとき

結局のところ、サーキュラーエコノミーって、企業だけの頑張りでも、僕たち消費者だけの頑張りでもダメなんですよね。製品を作る側が「循環させやすいデザイン」を追求し、僕たち使う側がその想いを汲み取って「賢く選ぶ」。この両輪がしっかり噛み合ったときに、初めて社会はスムーズに回り始めるんだなと、このサイトでの学びを通して改めて実感しています。

だから僕も、これからの買い物では、ただ「欲しい」だけじゃなくて、その製品の「一生」をちょっとだけ想像してみようと思います。そうやって選んだモノは、きっともっと大切にできるはず。